
頼りになるお米屋さん 『スズノブ』
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「スズノブ」は東京・都立大学駅からほど近い商店街にあるお米屋さん。企画特集「おいしいお米をさがし求めて」に登場したお米マイスター、西島豊造さんのお店です。西島さん自身が確かな目と舌、経験で見極め選び抜いた全国各地のお米が勢ぞろい。一般消費者からレストランなどの飲食店、企業や農家にまで広く頼りにされています。

「スズノブ」では陳列棚に50弱ものさまざまな産地、ざまざまな品種のお米がずらりと並んでいます。今でこそ多品種のお米を扱っているお米屋さんも増えましたが、少し前まではごく限られた種類のみというのが当たり前。長い間主食としてきたのにも関わらず、消費者も無頓着。手近のお米屋さんやスーパーマーケットでそのときにあったお米や安いお米を購入し、何気なしに炊いて食べていました。 西島さんの「スズノブ」はそんな従来の米専門店や消費者の意識を変え始めるのに一役も二役もかった革新的なお米屋さんなのです。
とはいうものの、もとは「スズノブ」もごく普通のお米屋さんだったとか。三代目になる西島さんも「米屋は将来性のない業界」と家業を継ぐ気はなく、「大学での専攻は畜産土木工学、つまり土ですね。今でいう環境保全なんかを研究してました」。 継ぐ段になってまず考えたのは「自分が行きたいのはどんな店なのか」ということ。そこから情報もテキストもない状態で米業界や他業界、米そのもの、農業、消費者……とお米屋さんに関わるあらゆることについて、あるときは実際に足を運び、身体を動かして研究し、それまでになかった米専門店をつくりあげたのです。現在は、消費者においしくお米を食べるための情報や提案を伝え、さまざまなプロジェクトを組んで農家と協力して土づくりから栽培を手がけたり、お米屋さんや農家を指導したりとその活動は米専門店の枠を超えています。

さて、「スズノブ」でうれしいのは、たくさんの種類からお米を選べるのはさることながら、いかにおいしく食べてもらうか、ということに心を砕いているところ。スタッフも商品知識が豊富で、消費者個人に合ったお米の選び方や買い方を丁寧に説明してくれます。「ごはんを食べるという状況にはいろいろな状況がありますよね。朝ごはんに納豆と一緒に食べたいのかもしれないし、カレーと合わせたいのかもしれない。だからこの米が一番とは言い切れないんですよね」と西島さん。「スズノブ」は現在、東京都内の3店舗のほかに、インターネットでもお米を販売、今や全国に「スズノブ」ファンの輪が広がっています。
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