
『nakamura』 クリエイティブで美しい靴


静かで、ノスタルジックで、思わず胸にキュンとくる街、谷中。朝倉彫塑館の数寄屋造りの縁側で、頬杖をついて、すてきな日本庭園をほうっと眺めたり、夕焼けの谷中銀座をそぞろ歩いたり。東京近郊に住む人なら、だれでもそんな谷中散歩を一度は楽しんだことがあると思います。それにしても、年々おしゃれなお店が増え、人気のある谷中。若く、才能あるクリエーターたちが次々移り住んできて、今、活気があります。なかでも『Original Shoes and Sandals nakamura』はクリエーターたちからも注目されている、オーダメイドの靴屋さん。服や小物にも自分なりのこだわりを見せる器屋のご主人が、「nakamura」のサボを嬉しそうに履いていたのを思い出します。
工房と店舗スペースのある店内は、谷中の古いビルの2階に。もとは印刷工場だったそう。あたたかな白熱灯の灯りと大きなミシン、昭和の小学校の椅子や積み木と一緒にディスプレイされているのは、それだけが大人に成長してしまったかのようなnakamuraのハンドメイドの靴たち。なつかしい雰囲気にやさしく包まれて、ナチュラルでやわらかな風合いの革のサボやサンダル、スポーツシューズがならびます。中村隆司さん、民さんのつくる靴はすべてカスタムメイド。お店に来たお客さんの足のサイズを測り、革、デザイン、カラーを選んでから、革を裁断して家内製作で仕上げる。デザインだけでなく、「履きごこち」を追求したnakamuraのオリジナル・シューズとサンダルは「履きやすい 丈夫 シンプル」をモットーにつくられています。でも、見目にも履きやすそうで、革のとてもきれいな靴たちは、ときに履くのがもったいなくて、なんだか飾っておきたくなる靴ばかり。
以前は主に洋服のセレクトショップに靴を卸していたnakamura。民さんによれば、少しずつ変化が起こっています。たとえば、本サイトでもセレクトした西荻窪「魯山」での個展がそう。「『魯山』の店主・大嶌文彦さんに声をかけていただいたことで、わたしたちの発信の仕方も変わったと思います。器屋である魯山のお客さんは、使いやすさ、素材の質感、シンプルであること、といった、いわばプロダクトデザインの視点から靴を選んでくれるので刺激になりました」と語る。「これからはシューズ以外の革製品にもとりくんでいきたい」谷中のノスタルジックな一室で言葉を交わしながら、クリエイティブで美しい靴を見せていただきました。
カジュアルな「ひもつきサボ」はnakamuraの人気商品。ソフトなヌバックの裏をつかうベロアは見目にもここちいい。すべての靴はユニセックス(税込価格23,100円)
シューズ、サンダルはすべてオーダーメイド。オイルヌメ、ヌバック、プルアップレザーなど、中村夫妻が厳選した国産牛革からとられる。革の美しさでも定評のあるのが、nakamuraの靴。
夏に向けて、やっぱり、ビーチサンダルでしょう。カラーバリエーションも豊富(税込価格10,290円)
指かけサンダルは土踏まずのアーチがかなり盛り上がっていて、足に気持ち良くフィット。調整も可能(税込価格14,490円)
さりげなく子供靴の木型がディスプレイしてありました。店内のスタイリングは新潟のFStyleに一任。
シューズ、サンダルともに、注文から約3ヶ月ほどでお手もとに届きます。人気が高まっているので、「欲しい!」と思ったらすぐにお店に行きましょう。
『nakamura』
| 住所 | 東京都台東区谷中2-15-13 2F |
| 最寄り駅 | 地下鉄千代田線千駄木駅より徒歩5分 JR日暮里駅より徒歩15分 |
| TEL | 03-3823-1346 |
| 営業時間 | 13時 〜 18時 |
| 定休日 | 月曜・火曜日(祝日の場合は営業) |
| 地図>> サイトを見る>> | |
【Release】 06.06.16
【取材文】 石田瑞穂
【写真】 山下裕司(クラッカースタジオ)
