IN MY BASKET

『IN MY BASKET』 スタイリストがつくったテーブルウェア・ショップ

photophoto

 東京には、デパートを含めて1000店におよぶテーブルウェアや食器店があるそうです。日本は世界でも有数の器の国。お箸からスッカラ(韓国スプーン)まで、毎食、日本のテーブルにのる器やカトラリーはまさに多種多様。でも、田園調布にある「IN MY BASKET」さんは、とりわけユニークなお店ではないでしょうか。このお店、じつは、いま雑誌などで活躍されている現役スタイリスト、宮下肇子さんが2005年7月にオープンしたテーブルウェアの専門店なのです。

 デザイナーズ・ハウスの建つ田園調布の一角、ウィンドウの広い「IN MY BASKET」の店構えは、ニューヨークやロンドンの街角で見かける、すてきでコージーなギャラリーのようです。ほがらかな笑顔で迎えてくださった宮下さん。店内はすべて、あたたかいグレイッシュなトーンにまとめられていて、カウンターを模したオフィスには、なんと本物の電子レンジも。「ふらりとお客さまが入ってきた時に、ヨーロッパのキッチンに来た気分になってほしかった」と宮下さん。隣に70年代にイギリスの厨房で使われていた、雰囲気のあるアルミ製のサイドボードがでんと建っていて、ドイツのアルツベルグのマグカップが掛けられています。そして、やっぱりというか、さすがというか、店内は隅々までほんと上手にコーディネートされている。羽生野亜の朽木色をしたテーブルには、トスカーナの人気作家、クリスチャンヌ・ペロションの色鮮やかなお皿、小山乃文彦、角掛政志、原田晴子のゆったりしたフォルムの粉引和食器がならび、江戸木箸があるかと思えばベルギーのサンテスの白いテーブルクロスが巧みに使われていて、絶妙のテーブルコーディネートが展開。お気に入りのテーブルウェアをさがすだけではなく、プロの技も吸収できそう。宮下さんも気さくに答えてくれます。

 そんな宮下さんにスタイリングのコツを聞くと・・「わたしは外から内に向かって考えていく癖がありますね。壁やフロア、天井からはじまって、テーブル、それから器。食卓を眺める時は引いて見ます。でもね、自分のこれ!と思う好きなテーブルウェアを選べばいいと思いますよ。ポイントは、何かを買う前に、いま持っている器やテーブルウェアとの組み合わせをちょっとだけ思い描いてみること。お家の雰囲気とか。その時どんなに気に入った器があっても、華やかすぎたり絵がつよすぎたり、食卓に出してみたら「失敗だ〜」とか飽きちゃったら、もったいないですもんね。」宮下さんの「IN MY BASKET」は、大人の、おしゃれな調和のリズムがいつも心地よくコーディネートされています。


「IN MY BASKET」オリジナルのプレート。宮下さんが「こんなお皿があったらべんり」と考案。オフホワイト・たたら作りのオーバルプレート(2,835円)やスモールボール(693円)は、日々の食卓にならぶ多種多彩な器のあいだにぴったり納まる。以下、スタイリングは宮下さん。

宮下さんが「魔法のテーブル」と呼ぶ羽生野亜さんのテーブルで。独特のサーモンピンクのお皿は、トスカーナの人気作家クリスチャンヌ・ペロションさん。「ペロション・カラー」は不思議なくらい料理となじんで、食卓に思いがけない鮮やかさをもたらしてくれる。


カトラリーとクロスもオランダの腰掛けの上で居心地よさそう。フォークとナイフ、スプーンは、15世紀のルネッサンス様式の代表的なデザインをステンレスでリメイク。とても使いやすそう。

最近、とくに気に入っている「how to live」のキャンバス・マット(1,260円)。器とテーブルを「ハッピーにしてくれる」デザイン。常滑の作家角掛政志さんの粉引皿をのせて。和の今っぽい「なごみ」をアレンジ。


スタイリスト・宮下肇子さんならではの多彩なコーディネート。思わず、器にどんな料理が盛られていくのか想像してしまう。

こちらはシンプルな「ヨーロピアン」デザイン。お店にもセレクトしてあるジノリの「白」は宮下さんのお気に入りの一つ。グラスはアイルランドのメーカー、ジャーポイント。須田二郎さんの蓋をのせてみる。


IN MY BASKET

『IN MY BASKET』

住所東京都 世田谷区玉川田園調布2-7-18セトル田園調布1F
最寄り駅 田園調布駅から徒歩7分/自由ヶ丘駅から徒歩11分
TEL03-3722-9660
営業時間午前11時〜午後7時
定休日水曜日
地図>>    サイトを見る>>

【Release】 06.05.25

【取材文】 石田瑞穂

【写真】 山下裕司(クラッカースタジオ)

● 「IN MY BASKET」の器を使ったレシピ ●

ホーム > くすだま's セレクト > IN MY BASKET