慶良間みーゆしがまちげーみーらん

イラブー(ウミヘビ)料理

「汁だけで良いから飲みなさい」体調が悪いと母がチムシンジを作ってくれました。チムシンジとは豚の肝(レバー)と赤身に人参などの根野菜を入れ、じっくりと時間をかけて素材のエキスを引き出した汁物です。子供の頃それが苦手で、それでも母はしつこく作ってくれました。風邪をひいたりすると「薬なんだからね」って言っては鼻をつまみ眉間に横じわを二本よせて「まず~い」と汁だけ飲んだもんです。他にも牛肉、鶏肉、山羊、イカスミ、そしてイラブーのシンジムンなどがあります。でもイラブーだけは貴重で、調理法も手間暇かかるので家庭料理として根付くことはなく、数少ない専門店でしか味わうことができません。

先日、イラブー料理を50年近く作り続けてる方のお店で、調理してるところを見学させて頂くチャンスがありました。その方は70代後半のおば~で、買い物からお客様に出すまでをおじ~とふたりでやってるんです。「ひとりで大変ですね」って声をかけると「好きだからね~」っと笑って、「骨取りしてみる?」私にも手伝わせてくれ、貴重な体験だと喜んで一緒に骨取りをしました。

「さ~大変!」細かい作業なんです。それをまた元の形に戻しヒモで縛って再び圧力鍋へ。これで二回目の圧力鍋です。イラブーには足ティビチが良く合います。結び昆布も一緒に入れ、最後は普通のお鍋に移し、更に40分。圧力鍋が無かった頃はきっと二日近くかかったでしょうね。

さ~、てぃーあんだがいっぱい入ったイラブー料理のできあがりです。食べてる最中におば~が言ってました。「テレビの取材でレポーターの人が下手物みたいにあつかったから、もうテレビにはでないさ~。」ほんとです。おば~が毎日食べる人の事を考え、時間をかけ真心込めて作ったイラブー料理、見ただけで判断するとそうかもしれませんが、食べてみると身体の芯まで染み渡る優しいホッとする味でした。

翌朝、毎日ダル~イ身体を引きずりながら起きてる私がシャッキと目が覚め、すごく気持ちよく起きれたんです。恐るべしイラブー効果!!


イラブー料理イラブー料理店 カナ
北中城村屋宜原515-5
098-930-3792(要予約)


【06.12.08】

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