第1回
1997年、もう10年も前の事になりますが、義姉とバリ旅行にいったときの事をお話しします。
バリは朝のお祈りから始まりお祈りで終わるくらい信仰深い島でした。その祈る人もけしてお年寄りだけでなく老若男女すべての人々が村の神様や天地の神、海の神、自然界のあらゆる神に祈ります。好奇心旺盛な私は案内をしてくれた現地の方に「皆さんなにを祈ってるんですか」と伺ったんです「私達は、海の物、地の物を食べ自然のなかで生きてるでしょ、だから感謝するのはあたりまえです」と聞いたときは目から鱗でした、姑が同じようなことをよく言っていたからです、沖縄にもバリと同じで潮の満ち引き、旧暦でいろんな行事が行われ豊年満作や五穀豊穣を願うお祭りなどがあります、私達人間決して一人で生まれて生きてるのではなく、ウヤアーフジ(ご先祖様)から生まれ大地の恵みを受け生きています、あまりにも当たり前のことで考えたこともなかったのですその考えが沖縄の伝統行事には残っていて、私は結婚して嫁いだ先が伝統行事をしっかり受け継いでる家で、ずっとやらされてる感をもちながら行事をこなしてました。
そのことがきっかけで行事の大切さを実感しそれに必ず付いてくる伝統料理を改めてしっかり教わろうと思い、琉球料理研究家の松本嘉代子先生に師事し仕事の合間に助手をさせて頂きながら学ぶことにしました。肝心の伝統行事は大正生まれの姑がまだ現役でこなしてるので身体にひとつひとつしみ込ませながら日々葛藤中です。
まじめに語ってますが今の私が出来ることは、私だから出来ることを日々の行事を通してガイドブックには載らない沖縄を、そしてこれからも残して行きたい琉球料理などを私の視点からお知らせできればと思ってます。
バリの祈り
12年に一度酉年に各地で行われる
伝統行事の組踊り
演じているのはプロではなく
地域の青年達が中心になって行われる
舞台では特設で遊びお庭(あしびうなー)と
呼ばれている
今でいう公園の広場で行われる
大正生まれの姑の手
新正月が終わって旧正月の向けスーチキー
(一般的にはスーチカーともいう)
塩に漬けるという意味
【06.05.10】


