七夕アニバーサリー
7月7日は記念日でした。家族で長野県民になったのも、陶芸工房を開いたのも、10年かけて育てたオーガニックガーデンを閉じ、ハーブショップを開いた最初の建物に戻ったのも、7月7日です。それからまた、8年が経ちました。とても長いことハーブに関わってきました。ガーデンの植物たちは、ボランティアをしている病院で生き生きと過ごし、多くの人に愛されています。
苦楽を知るスタッフが、お祝いをしましょうと言います。「そうね」。心は躍って、ひとひらの花を摘みました。グラスにその花を入れ、いただきもののスパークリングワインを注ぎます。仕事を終えて陽が落ちる頃、とっておきの和ろうそくを灯し、乾杯です。
仄かな光の中で、ほろほろと小さな泡がのぼり、花々が浮きました。野の草のように、ひっそりと凛とたつことを夢みて歩いてきた私には、それは香しい密やかなご褒美の味。 うれしい七夕の宵でした。
《花入りワイン》
〈材料〉
・スパークリングワイン、シャンパンなど
・今回の花 庭の最後のオールドローズ・ガリカ種、アカツメクサ、ムスクマロー(ジャコウアオイ)
※グラスに入れる花は毒のないもの、農薬のかかっていないもの、口に入れる習慣のあるものにして下さい。例えばスミレ、カーネーション、バラ、キンセンカ、ボリジなど。
〈楽しみ方〉
(1)グラスを2つ用意する。花をさっと洗って水気をよく切り、片方のグラスに入れる。両方のグラスにワインを注ぐ。
(2)花の香りが移るのを待つ間、花を入れていないワインを味わい、次に花入りを。違いがわかります。
07.07.10
【文】萩尾エリ子 【写真】村田理恵


