ほろりと生姜ご飯
3月までは、野菜ボックスが届きます。青葉を中心に、蓮根、牛蒡なども入った、私のビタミン箱です。運んで下さるのは、隣町のオーガニックショップ“CAMBIO”のご主人、健康食品ではなく苦労の多い野菜に力を入れる、私好みのお店です。
友人夫婦は、彼の先輩にあたりました。カタカナ文字の仕事を捨て、サンフランシスコに渡り、帰れば引き売りの八百屋でした。それから二人は別れ、再婚し、彼女は有機野菜を作り、彼は天に召されました。子供たちを育てながら日々を暮らし、私も彼女もそれぞれのプロフェッショナルになりました。
東京は青山で出会い、たくさんの月日が流れ、患者さんを介して緩和ケア病棟で再会しました。戴いた彼女の野菜には、格別のこくと香りがありました。時を経てこその、心に浸みる今。深く深く味わいました。
野菜ボックスの緑の陰に、奥四万十の生姜を見つけました。これもとびきり美味しい生姜です。ほっかりと、きびと炊いたご飯に、生姜を散らしました。身がきりりと引き締まり、心は温まる今日のご飯です。
よいお年を。
《生姜ごはん》
〈材料〉
・米 2合弱
・きび 少々(米と合わせて2合)
・生姜 1片
・塩 少々
・ごま 少々
〈作り方〉
(1きびと一緒に、ご飯を炊く。
(2)生姜を細かく刻み、塩をまぶす。
(3)炊きたてご飯に生姜とごまを混ぜる。
きびと生姜とごまの淡い黄色がきれいです。
今回は加計呂磨島のさんご塩を使いました。美味しいお塩はご飯をさらに美味しくします。
06.12.25
【文】萩尾エリ子 【写真】原田留里





