花のかき揚げ、キュッと夏みかん、付録の即席マーマレード
切り口もきっぱりと瑞々しい夏みかんが、萩から届きました。 脳の疾患を持つ患者さんとは一生のお付き合いと、薬草の庭を作り、朝夕手入れをし、ティやハーブバスを用意していらっしゃる、脳外科の先生からでした。
八ヶ岳の麓の林や野には、ハラハラと落ちる山桜の花びらの中、タンポポ、カキドオシ、草ボケなどが咲きはじめました。初々しいこの季節の喜びをからりと揚げて、心づくしの夏みかん、キュッと絞りました。生きていることがうれしい、浸み入る一品です。
農薬のかかっていないこの皮、どうして捨てられよう。食べきりのマーマレード、残された白いところと少々の果肉は洗いもののスポンジに。食器の汚れがよく落ちます。
ほんとうに、ごちそうさまでした。
《花のかき揚げ》
〈材料〉
・彩りの美しい、食べることのできる花たち
・天ぷら粉、または薄力粉
・塩
・水
・サラダ油
・夏みかん
〈作り方〉
(1)冷水で粉を溶き、からりと揚げる。
(2)熱いうちに塩、食べる直前にキュッと夏みかんを搾る。
06.05.22
【文】萩尾エリ子 【写真】原田留里





